星守る犬 | 犬が出てくるドラマ・映画・マンガの感想まとめ

星守る犬

星守る犬

2008年に漫画アクションで連載がスタートしたマンガ作品。平成20年第12回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品に選ばれ、2011年には、西田敏行さん主演で映画化されました。単行本は、「星守る犬」「続・星守る犬」の2巻で完結。

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ハッピーとお父さんの物語

ひまわり畑の強い太陽光線、黄色に光り輝く沢山の花に埋もれるような映像美の映画や漫画がいくつかありますが、 そのどれもが強く胸を締め付けるような、哀しく切ない内容であるのが印象的です。 この作品もまたそのような内容を象徴するかのように、広大なひまわりの場面が出てきます。

 

また、ストーリーは、フランス映画(最近では邦画でも多くなりました)のように、 雪解け後の春近く、空き地の荒れ果てた放置車から死後1年~1年半が経過したとみられる「おとうさん」の遺骸と共に、 それに寄り添うかのようなまだ死後3カ月位の飼い犬の死骸が発見されるという、哀しい結末から始まります。

 

発見した町のケースワーカーが、共に死んでいた犬と死亡時期に大きなズレがあるのかを不思議に思って興味を持ち、 わずかな手がかりから身元と動行を調べて行くというお話です。 それを目的に描かれたものではないはずですが、最初から涙なしに読み進められないです。

 

この物語の主人公ともいえる「ハッピー」の、犬だからこその純真さや忠実さに、 それを目的に描かれたものではないはずですが、最初から涙なしに読み進められないものとなっています。 読者はストーリーの結末が分かっているだけに話が進むにつれ、ハラハラして見守り、一喜一憂することになります。

 

病で職場や家庭を追われるという飼い主であるおとうさんの、ありがちだけれども少し極端かなぐらいの設定に苦い物を感じながらも、 同情・共感しながら明るく純真なハッピーを不憫に思い、何とか窮地から助かるよう願ってしまうのです。

 

このストーリーに関する一連の複数の作品には伏線が敷いてあり、やんわりと社会問題を揶揄しているような感じがしました。西田敏行さん主演の映画化もされましたが、原作の漫画でのハッピーの表現や描写が絵だからこそなのか際立っているため、 漫画の方を読むことをお勧めします。