永遠の野原 | 犬が出てくるドラマ・映画・マンガの感想まとめ

永遠の野原(えいえんののはら)

永遠の野原

1988年から1997年までコミック誌「ぶ~け」(集英社)で連載されていた逢坂えみこさんによるマンガ作品。全16巻、文庫版は全9巻。1991年に第15回講談社漫画賞少女部門を受賞しました。主人公二太郎の成長物語。愛犬として子犬のみかんが登場します。

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主人公とちょっと似ている子犬のみかん

主人公は二太郎という思春期の高校生だが、みかんとの日常生活と友達との友情や恋愛が描かれた漫画です。

 

みかんは、二太郎の家に来るまで、飼い主が決まらず色々な人の家を転々とするうちに成長し、しつけも愛情や信頼関係も身についていないまま子犬の時期を過ごしていました。二太郎の家にきたころにはすっかりひねくれて言うことはまるできかない駄犬状態でした。

 

二太郎の姉の恋人からみかんはやってきました。二太郎の父は二太郎が小学生の時に事故死しており母親は再婚して小説家として生計を立てている姉に養われています。

 

家族のどこにも居場所のないと感じている二太郎と飼い主を転々としてきたみかん。懐かないみかんと仲良くしようとあれこれ二太郎は奮闘します。しかし、しつけも愛情もかけられていないみかんは自分の匂いのついた古い毛布にしがみついたままでなついてきません。みかんとなんとか仲良くなろうと一緒に眠ろうと何度も布団に押し込みますがいつの間にか自分の古い毛布で眠ってしまいます。

 

腹を立てた二太郎はみかんから毛布を無理矢理取り上げてしまいます。不信感をつのらせ怒るみかんを見て、姉の一姫は二太郎をしかります。再婚した母親に会いたがらなかったり、義理の父に懐かないでいたりする二太郎を指摘しました。みかんが言うことをきかないことを責められないと。

 

自分の母に甘えられなくなった状況にすねていた自分、自立しようとしても姉に養われている自分に葛藤します。そこで、みかんに毛布を返し、しつけやおしつけの愛情表現をやめ、みかんからよってくるまでみかんを自由にしました。

 

数日して、夜に生暖かい風を顔に感じて目を覚ますとみかんがそばで寝ていました。その後も、しつけは身につかず、可愛げはないままですが、みかんが来てから二太郎は成長します。母親と義理の父に会いに行き、交流を自分からするようになります。

 

犬を通して自分自身を見つめる二太郎が思春期に必要な家族の暖かさと自立する姿を描いています。一話完結で読みやすく、みかんのいじけ具合が可愛らしい作品です。